水も滴るいい女
なんつって
小学生の頃
わざと夕立に濡れて
はしゃぎ回って
口開けた
雨と遊ぶこと
今の日本の子供達には出来ないんだ
制服びしょ濡れ
二人で雨宿り
並ぶ自転車
透けた肌
なんだか恥ずかしいけど
抱き合えたらすぐに乾いた
文化祭
とにかく雨の日が多かった
泥だらけになって
恋をした
雨と踊る青春が
忘れられない思い出になっていくのに
普通が普通じゃなくなっていく
喜びが喜びじゃなくなっていく
気持ちいいと感じてた風は
今何処で吹いてるんだ
二人の距離を縮めてくれたあの雨
やさしく包み込んでくれてたあの雨が
今
恋しくて
恋しくて
恋しくてたまらない